『今は昔』

古文の冒頭で目にする言葉に、「今は昔」という表現がありますね。今は昔とは、説話や物語文学の書き出しに使われ、現代語訳すれば、「もう今となっては昔のことだが……」という意味になるそうです。より現代風の昔話的な表現で言うなら、「むかしむかしあるところに」と似た意味合いと言えるのでしょうね。
今は昔──という冒頭文で有名なお話と言えば、平安時代前期に成立した『竹取物語』が挙げられますよね。現代では、「かぐや姫」として幼い頃から親しまれているお話しで、ジブリの高畑勲監督によるアニメ映画としても知られています。今は昔──から始まる『竹取物語』。その有名な冒頭は、国語の教科書で学び、学校で朗読したという人も少なくないのではないでしょうか。古典文学は昔から大好きで、今でもひも解いて読んでみますと、いつも新鮮な気分にさせてもらえるのでとてもうれしいです。
〈原文〉今は昔、竹取の翁おきなといふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造みやつことなむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
〈現代語訳〉今となっては昔の話ですが、竹取の翁という者がおりました。野山に分け入って竹を取っては、様々なことに使っていました。名を、讃岐の造といいました。(ある日)竹のなかに、根元の光っている竹が一本あり、不思議だと思って近づいてみると、筒のなかが光っています。その光をよく見ると、三寸ほどのとても可愛らしいひとが座っていました。
出典 :『竹取物語』より
その他、各説話の書き出しが、「今は昔」から始まる物語が集められている、平安時代末期の『今昔物語』もありますよね。以上のように、「今は昔」とは、「むかしむかしあるところに」という言い方のような、古い物語や逸話を語る際の書き出しとして、古くから使用された言葉だそうです。ちなみに、英語で「むかしむかしあるところに」は、「Once upon a time」や「Long, long ago」と訳されるようですが・・・・・・。
突然の書き出しで???と思われた方も多くおられるかとも思いますが、先日も記しましたように今通っているスポーツジムから新しいジムへ変わりたいと思い通勤経路上にありますジムを3か所ほど見学に行ってまいりました。ジムのデビューは20歳代の後半に当時昭和区高辻にございました東レシャンピアで、かなりの期間お世話になりましたがその後店舗の閉鎖などで間隔を空けたりしながら主として公的施設のジムを中心に通っていまして、今の私設ジムにはちょうど1年間通いまして心機一転、新しいジムに移ろうと考えて見学に行っています。今回の選択の絶対条件としては『①通勤の帰り道に立ち寄るため、月極のシューズロッカーがあること(バックに入れての電車での持ち運びが、かなりかさばり重いので)②プールを併設していること(燃焼系の代表は水泳だと信じていますので)③ロケーション(ジムやスタジオからの眺望が良い)か良いこと④サウナ及びスパガ完備されていること(癒しもジムには必要だと感じているから)⑤専属トレーナーが常勤していること(今のジムはプログラムが作成できなかったため)』の5つを掲げてジム選びをしましたが通勤沿線上でこの条件をすべてクリアしてそうなジムは検索してみても3か所しかなく、選択肢はかなり縮められましたが訪れてみました。①②④は事前に確認済みでしたので③と⑤が100聞は1見に如かず!(他人から何度聞いたところで、実際に自分の目で見る等体験して事実を知るという方法には及ばないという意味。「学者? ドコの学者が、鯨が魚でないなんていう学者は、唐人の寝言だろう」「でも、立派な学者がそう言ったよ」茂太郎は、どこまでも学者を楯に取る。これは名は現わさないが、多分、駒井甚三郎のことではなかろうかと思う。「ばかばかしいよ、学者が言おうと、誰が言おうと、そんなことを本当にする奴があるものか、論より証拠、まだ鯨の本物を見ないんだろう」「ああ、見ないけれど、立派な学者がそう言うから」「立派な学者もヘチマもあるものか、本物を一目見りゃわかることだよ、百聞は一見に如かずだあな」
(中里介山 『大菩薩峠 Ocean の巻』)より抜粋)
ということで訪問しますと、1か所を除いてロケーションの部分では以前は見晴らしがよかったのに宅地開発が進んで大きなビルが建って電車のホームから眺めていたジムの中が全く見えなくなっていたり、立派なマンションが建設されて駅から出てくる人たちの流れが変わってしまっていたりして若干がっかり😿。⑤のトレーナーの常勤に関しては、居るには居るのですがフロアーにいる時間が常時ではなく断片的になっており、裏返せば居ない時間もあるとのことで、昔は常に2~3人のトレーナーがこまめにアドバイスなどをくれたのですが、どうやらコロナ禍で一気に会員数も減少してそれに伴いトレーナーの数も縮小したとのことで、すべてのジムに共通していたことから思わず『今は昔❢❢』とつぶやいてしまいました。時の流れには逆らえず、その現実をしっかりと受け止めなければならないのですが、理性では仕方がないことと納得はしていますが、感情が納得しない❢というジレンマにも襲われた、ジム探しの短期間のツアーでした。

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キャリアコンサルタント 橋本 広高

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