日本漢字能力検定協会主催の「今年の漢字」(令和7年・2025年)でどの漢字が選ばれるのか?12月12日に京都清水寺で発表される漢字の有力候補がHPから見ることができました。どうやら「熊」と「米」の一騎打ちの様相もあるようで「熊」を推す声の主な理由は、次の3点です。
市街地近くでの出没が相次ぎ、人身被害への備えが社会的関心に。
生息域や餌資源、里山管理など長期課題の議論が進展。
季節や地域を越えて話題が続き、年の振り返り軸として定着。
近年は各地で目撃や通報が相次ぎ、住宅地周辺や通学路など生活圏に近い場所でも注意喚起が広がっています。こうした状況が続いたことで、熊の話題は年々身近で、放置できないテーマとして受け止められるようになりました。
「米」は読みが二つ(こめ/べい)。食と家計の実感と、米国発の政治・経済・為替など国際ニュースの話題を、一字でまとめて表せます。
主な理由は、次の3点です。
こめ:収穫・価格・給食・外食など家計に近い話題
べい:政策・選挙・為替など国内ニュースと連動する話題
話題の重なり:生活と国際の両面が同時期に高まると象徴性が強まる
国内側では、食料の安定供給や価格動向に加え、備蓄米の活用・運用見直しが取り上げられます。国際側では、為替や米国の政策に加えて、ロサンゼルス・ドジャースでの大谷翔平・山本由伸の活躍などスポーツの話題が会話の入口になります。
生活の実感(こめ)と米国由来のニュース(べい)が同じ年に重なることで、「米」という一字の説得力が自然に増していきます。他の候補としては、
安:防災対応と物価安定への期待が重なり、安心を求める声が高まったため
価:物価動向と賃上げ・価格改定が家計に直結し、暮らしの判断軸になったため
高:物価高や歴史的な猛暑、金利や賃上げへの注目など、「高」にまつわる出来事が暮らしに大きく影響したため
新:デジタル手続きやマイナ保険証の運用拡大と、生成AI活用の広がりが日常に根付いたため
熱:記録的な暑さと世界陸上の熱気が重なり、話題が一気に高まったため
選:各種選挙や重要な選択の局面が相次ぎ、意思決定が問われたため
今年は想像ですけど『熊』かな?熊といえば先日『秋田ハローワークに熊さんが職業相談?のために来所された』とか。さすがに開所時間(午前8時30分~午後17時15分)の1時間前にご来所されたそうでご丁寧にお引き取り願ったようですが未練たっぷりに駐車場をしばらくウロウロされていたとか。最低賃金も上がり熊さんも冬を前に真剣に職相(職業相談)に訪れたのか?その後、隣の企業さんへ直に企業訪問された様子で熊さんも最近では都心部の官庁街にまで出向くという度胸が据わってきている様子で。(何の話をしているのでしょうね・・。秋田労働局の公認キャラクターは『なまはげ君👹』ですが、セカンドキャラクターに秋田熊さんも名前を挙げられそうですね)
毎年世相を反映しての漢字ですが過去の言葉を見ても毎年うなづける漢字がしっかり選ばれていますね。ちなみに過去の言葉を並べてみました。
2024年(金)
政治の裏金問題。
新紙幣の発行。
金の価格高騰。
パリオリンピックの金メダルラッシュ。
佐渡金銀山が世界文化遺産登録されたから。
2023年(税)
増税。
税金が高くなったから。
2022年(戦)
ウクライナとロシアの戦争
サッカーワールドカップの戦い
物価が高騰による家計との戦い
未だに続くコロナとの戦い
2021年(金)
オリンピックでの多数の金メダルの獲得から。
各界で金字塔が打ち建てられたことから。
新しい500円貨の発行から。
2020年(密)
三密「密閉」「密集」「密接」から。
2019年(令)
2019年5月からの新元号「令和」から。
2018年(災)
西日本豪雨、北海道胆振東部地震、大阪府北部地震などの自然災害。
スポーツ界のパワハラなどの人為的災害などから。
2017年(北)
北朝鮮による弾道ミサイルの発射・核実験の強行。
九州北部での豪雨。
北海道産ジャガイモの不作。
2016年(金)
リオ五輪で多くの金メダルを獲得。
政治とカネの問題。
「PPAP」を歌うピコ太郎氏の金色の衣装などから。
2015年(安)
安全保障関連法案での与野党の対立や国会周辺でのデモ。
人質事件や同時多発テロ事件などが人々を不安にさせた。
「安心してください、穿(は)いてますよ。」のフレーズが人気になったことなどから。
2014年(税)
17年ぶりに行われた消費税率の引き上げなどから。
2013年(輪)
2020年に行われる夏季オリンピックの東京誘致成功や東日本大震災復興に向けた人々の輪の必要性などから。
2012年(金)
ロンドンオリンピックで過去最多となるメダルを獲得、京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞、東京スカイツリーの開業など様々な「金字塔」が打ち立てられたことなどから。
2011年(絆)
東日本大震災・新潟・福島豪雨など大規模災害により、家族や友人など身近な人との絆を改めて感じたり、FIFA女子ワールドカップでなでしこジャパン(女子日本代表)が優勝、活躍する姿に絆の大切さを再認識する一年であったことなどから。
2010年(暑)
夏に観測史上最高の猛暑を記録したことやチリの鉱山落盤事故で暑い地中から全員無事に生還したことなどから。
2009年(新)
日本では政権が交代し、民主党を中心とした新政権発足。アメリカではバラク・オバマ氏が新大統領に就任。
スポーツではイチロー選手やボルト選手の新記録。世界では新型インフルエンザの流行など。様々な新に関する一年であったことなどから。
2008年(変)
日本の内閣総理大臣の交代、アメリカの次期大統領のチェンジ(変革)。株価や為替などの経済の変化。世界的な気象の変化による地球温暖化問題の深刻化などから。
2007年(偽)
食品、政治、スポーツなど様々な分野で偽りが発覚した一年であったことから。
2006年(命)
悠仁様のご誕生。いじめによる小学生、中学生の自殺問題。臓器移植事件や医者不足。など命の大切さを再認識する一年であったことから。
2005年(愛)
愛知県で「愛・地球博」の開催。紀宮様のご成婚。卓球の福原愛選手の中国での活躍。少年犯罪や親が子を殺す事件など愛が足りない事件も多く発生。
2004年(災)
新潟県中越地震の発生。21年ぶりの浅間山の噴火。過去に例を見ない程の台風の上陸。記録的な災害に。
2003年(虎)
阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝を果たす。イラク戦争が勃発し「虎の尾を踏む」ような自衛隊のイラク派遣が行われた。
2002年(帰)
北朝鮮に拉致された被害者5人が日本に帰国。日本経済がバブル期前の水準に戻る。昔の歌がリバイバルヒット。
2001年(戦)
アメリカで同時多発テロ事件が発生。対テロ戦争。
2000年(金)
シドニーオリンピックで、女子フルマラソンの高橋尚子選手や女子柔道の田村亮子選手が金メダルを獲得。
新たなお金「二千円札」の誕生。
韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記による初の南北首脳会談が実現。
1999年(末)
1000年代、1900年代、1990年代の末。世紀末。翌年の「末広がり」を期待。
1998年(毒)
和歌山毒物カレー事件などの毒物混入事件が発生。ダイオキシンなどへの不安が高まる。
1997年(倒)
大型企業の倒産や銀行の破綻。サッカー日本代表がアジア地区のライバルを倒してワールドカップ初出場を決めた。
1996(食)
O157による集団食中毒が多発し、学校給食などへの影響も出た。狂牛病の発生。
1995年(震)
阪神・淡路大震災の発生。地下鉄サリン事件の発生。など天災や事件に震えた年。
皆様方も今年の漢字一文字を何にするか悩んでいる方も多いと思います。そういう私も5種ほどの候補がありもう少し悩んで皆様にお知らせできればと思っています。

