産業カウンセラーの研修の「自己開示」のワークの時によく言い続けた言葉だ。
キャリアコンサルタントが国家資格に認定されたのは2016年4月。私が資格を取得したのも
同年6月。当時59歳『これで本物のキャリコンに一歩近づいた❢』と感じた瞬間でした。
人にかかわる業務を長い期間行ってきた中で、派遣法が改正され製造業にも派遣スタッフの門戸が広がりその一方で労働人口の流動化も加速し人材紹介会社が多く設立され、特に専門知識を必要とする職種には三位一体的な発想で(企業・応募者・人材ビジネス企業)取り組む必要があったが、その当時『キャリアアドバイザー』とか『キャリアコーディーネーター』、『キャリアプランナー』など『キャリア〇〇〇』という肩書を持った人材ビジネスの担当者(肩書に弱くキャリア~と聞くとさぞかし勉強し、支援経験も豊富だと思っていた)の方々と話をすると、ど素人?の私より知識がなく、人材ビジネスに携わるスタッフなら読んでいると思われる?「労働経済白書」の存在すら知らなかったり、派遣法も読んだことがない派遣会社の営業が来社されたりと、入社したとたんにこの称号?を与えられたという営業担当者ばかり。
一方で自らも転職活動として人材紹介会社を複数社訪問して同じような肩書をお持ちの担当者と話をしていても正直『私の事をほとんど理解しようとしいないこの担当者に、まだまだ将来が長い自分自身の今後のキャリアを相談する気には絶対にならない❢』という気持ちがますます強くなりこの時に『本物のキャリコン(キャリアコンサルタント)になる。
そしていろいろな事情で真剣に転職をする方に信頼してもらえるようになるんだ❢』と心に誓ったことを、今回ホームページを立ち上げ全文を読み上げてみて、改めて『初心、忘れるべからず❢』感じています。
本物のキャリアコンサルタントとは、2004年にキャリア・コンサルティング協議会が策定した「キャリア・コンサルタント行動憲章」を常に実践できる者である。
1.キャリア・コンサルティングの本質を理解し、自己研鑽を行い、活動する
キャリア・コンサルティングの本質は、「相談者のキャリア形成に関する問題、すなわち、相談者が自分の人生をどう生きていくか、人生計画に関わる問題や人生を歩むプロセスにおいて直面する問題の解決を支援すること」である。キャリア・コンサルタントは「個人の人生に関わるとはどういうことか」を自問し、「個人の人生に関わっていくということ」を十分に理解するとともに、その責任の重要性を自覚し、絶えざる自己研鑽を積み、活動する。
2.相談者の「自分らしさ」の追求と、問題解決の支援を行う
キャリア・コンサルティングの目的は、「相談者が自分で自分の問題を解決することであり、相談者自らが本来持っている自分らしさに気づき、自分らしさを発揮して生き生きと活動すること、すなわち、相談者が自分自身の存在価値を追求することができるよう支援すること」である。キャリア・コンサルタントは、このキャリア・コンサルティングの目的を明確にしたうえで、支援活動を行う。
3.個人では対処できない環境の問題を発見し、改善する
キャリア・コンサルティングの対象は、「相談者個人及び地域、組織、家族、対人関係やシステムなどの個人を取り巻く環境」である。キャリアはこの環境の中で培われるものであることを、キャリア・コンサルタントは十分に認識する必要がある。相談者の問題が個人に対する支援だけでは解決できない環境の問題である場合には、その問題を発見し、環境に働きかけて、環境を改善していく活動を行う。
4.自己の経験や自説にこだわることなく、相談者の視点に立って、活動する
キャリア・コンサルティングの方法については、相談者の特性や抱える問題によって、適切な方法を選択して、実施することが必要である。キャリア・コンサルタントは自身の能力の限界、任務の範囲を自覚したうえで、相談者の悩みを傾聴することによって真摯に受け止め、適切な情報提供・アドバイスや、必要に応じて他の専門家への紹介・委嘱を行う。キャリア・コンサルタントは自己の経験や自説・持論にこだわることなく、相談者の視点に立って活動する。
5.客観的な評価を行い、適切な指導を受けることによって、活動の質を高める
実施したキャリア・コンサルティング活動が相談者にとって適切であったかを常に評価・検証する。評価・検証は自己評価や相談者の評価だけではなく、相談者のプライバシー保護を前提に、適格な第三者による客観的な評価を受ける。新たに取り組むべき課題については、適切な指導なども受けながら 課題克服に努め、今後のキャリア・コンサルティング活動の質を高めていく
キャリアコンサルタント協議会
キャリア・コンサルタント行動憲章より抜粋